hayato

くれなずめのhayatoのレビュー・感想・評価

くれなずめ(2021年製作の映画)
3.9
松居監督作品に大好きなキャスト陣が勢揃いで、これは観るしかないと思って観たらめちゃくちゃくらった。
ここまで情緒が掻き乱された映画は久しぶり。ツッコミどころも満載だけど、そこがまた良い。

画面の中の彼らはひたすら純粋で、「あの頃」のままバカをやっていて、おかしくて面白いのに、気付いたら自然と泣いてた。
終始ひたすらに男ノリだし、そんな当時のノリが幾つになっても出来る男友達って最高。

若葉竜也も藤原季節もやっぱり好きすぎる。佇まいから言葉の発し方、感情の繊細な機微を台詞でなく表情で伝えてくる巧みさ、どれをとっても惹きつけられる。
彼らの芝居をこれからもスクリーンでずっと観たいと改めて思った。

豪華キャスト陣の赤フン姿が強烈で新鮮で、凄く良かった。(特に高良健吾は輝いてた)
終盤の余興のシーンを観るだけでも、今作を鑑賞する価値は十分にあると思う。

自分も今だにCDウォークマンで音楽聴くことあるからなんか嬉しくなった。ウルフルズはいつどんな世代が聴いても胸に刺さるよね。「それが答えだ!」って言っといて答えを言わないところもウルフルズの良さ。

ラストの夕焼けと、それに照らされる5人(6人)が凄く切なくて、くれなずんでて、胸が締め付けられた。
自分も親しい友達に電話をかけたくなった。良作。
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