モリアーチー

惑星アドベンチャー/スペース・モンスター襲来!のモリアーチーのレビュー・感想・評価

2.5
久々にDVDで『惑星アドベンチャー スペース・モンスター襲来』(なんて題名だ!)を観ました。先ほど亡くなったトビー・フーパーがリメイクした『スペースインベーダー』(これまたなんて題名だ!!)の元ネタです。

とにかく1953年製の低予算SFですから、期待するのが間違いです。日本では何を思ったのか1979年になってから劇場公開されました。明らかに『スター・ウォーズ』に便乗したのです。その時に付けられたタイトルをDVDも尊重されています(いや、もはや他のタイトルは付けられないだろうな)。

前半が『盗まれた街』で、しかも子供が主人公、必然的に両親が知らない誰かになってしまっているという、ああっ、そういうお話のサスペンス・スリラーSFなのね、と思わせといて、後半はいきなり『地球防衛軍』と『宇宙大戦争』を足して二で割ったような展開になるという、一本で何倍も楽しめるお話です。

しかも予算の無さをセンスで補えていない宇宙人や、これまたデザイナーがクレジットを拒否しそうなミュータントまで登場します。なぜそんな子供の夢みたいな映画なのかはご覧になればわかります。
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