OBL1VIATE

モンテッソーリ 子どもの家のOBL1VIATEのレビュー・感想・評価

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C/NEでの上映会にて鑑賞。
予備知識なしでOK。モンテッソーリ教育とは、というところも説明してくれている。子供に関わる全ての人に観て欲しい作品なので親御さん達も是非。

子供との関わりにおいて、「大人がどこまで手助けしてやるか?」というのは子供が自力で動き始めた途端に四六時中ついて回る問題だが、この映画は園での「おしごと」をトライアンドエラーを重ねながら自力で成し遂げていく子供達と、最小限の干渉でそれを見守る先生達の2年以上にわたる記録を通して、その問いへのヒントを見せてくれる。映画制作者側は撮影にあたって子供達の邪魔をしないよう最大限の慎重を期しているのだが、そうした静かなカメラワークは「おしごと」に取り組む子供達への敬意を感じさせる眼差しとなる。
園の様子を観ていて驚いたのが「おしごと」中の子供達の静かさ(集中力)と、互いを尊重するコミュニケーション能力の高さだった。騒ぐ子は一人もおらず、他者を尊重する態度ははっきり言って大人顔負けなのだ。上映会の後にはご自身もモンテッソーリの園の出身で現在そこで教えておられる同年代の先生にお話を伺う機会があったのだが、これは日本の園でも同様だという。他者の尊重に関しては普段から子供達にお話をする機会が多いですとのことだった。めちゃくちゃ興味が湧く。

中1の時に近所の古本屋で見つけて狂喜して読んだ『アヴェロンの野生児』がモンテッソーリ法のヒントの一つになったと解説されていたのだが流石は医師ですね(マリア・モンテッソーリもアヴェロンの野生児の著者イタールも医師)。
あと教室の壁にドン・ボスコの肖像画があったので調べてみたらサレジオ会と関わりがあると知り、園・小がサレジオ系だった私はなんとなく嬉しくなったのだった…。
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