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仁義 4のminamiのレビュー・感想・評価

仁義 4(1995年製作の映画)
4.0
 前作「仁義3」で仁&義との激闘を繰り広げた流組。砂組とは手打ちを済ませ、流組のシマは幹部会預かりになっていた。そこに、かつて水田(流組元組長)と五分の兄弟杯を交わした反町(成瀬正孝)が出所してきて流組組長に就任する。仁&義を潰し、墨田川会を乗っ取ろうとする反町。一方義郎は、関東一円会理事で、砂川の弟分である岩見(中尾彬)の娘、美里に近づくのだが…。

◆組織図
 関東一円会
  ∟理事長 岩見組組長;岩見(中尾彬)
  …
  …
  ∟墨田川会 会長 砂組組長;砂川
    ・砂組
     ∟組長;砂川、組長代行;仁、理事長;義郎
    ・流組
     ∟新組長;反町(成瀬正孝)
      ※仁義3で水田(組長)と後藤(若頭)が死去
    ・東雲組
    ・別当組
    ・吉沢組
    ×黒川組(現在シマは砂組預かり、今は残党の青木が残るのみ)

 誰かが出所してきて、仁&義を逆恨みして罠を仕掛けてくる、これ「仁義」のお決まりパターンですね。成瀬さんの裏表のある不気味な演技が良かったです。そして中尾彬がめちゃんこ怖い。ただ存在しているだけで怖いのに(失礼)、これがまた、娘に近づく義郎に××したり、娘を監視しきれなかった部下に××したり…そんなことで…あぁ…みたいな感じで心臓ひゅんとなります。こんなパパは嫌だ。

 今回のヒロインは高島礼子さん。とっても美しいです。若かりし力様(ウエストめちゃ細い)と二人並ぶと、眩しすぎてトレンディドラマにしか見えない。しかも今回は仁だけじゃなくて義郎にも恋愛要素があるので、あっちもこっちも恋愛キュンキュンですよ。いやー、真っすぐで惚れっぽい仁もいいけど、女を利用する色男の義郎も好きなんですよねぇ。「たらしの義郎」(私が勝手に名付けた)の色気炸裂です。

 あと、相変わらずヨネクモコンビが可愛い。二人のスーツ姿にも個性が出ていて、比較的地味なヨネちゃんに対して、クモ助は超ド派手。明らかに仁への憧れですよね。そういうところも可愛い。仁に「脳ミソ入ってねぇのか!」と叱られて「…はいってます…」とシュンとして答えるクモ助とか、ほんと可愛すぎます。でも、可愛いだけじゃなくてアクションがとても美しいのが、さすが山口さん。ただ疾走するだけのシーンでも隠し切れない身体能力…巻き戻して何度も見ちゃいますよねー。今回は一瞬、後輩ができるので、ちょっと先輩になったヨネクモちゃんも見られます。

 そして、今作にも青木(安藤麗二)が登場。青木好きな人、結構多いんじゃないでしょうか。相同(仁義2)、水田(仁義3)、反町(仁義4)と、毎回利用されてしまう可哀そうな人。今作ではおしゃれに赤いコート着こなしたりして、カッコいい要素アップでした。

 私が大好きな礼一ちゃんは、徐々に出番が少なくなっていきますが、今回も可愛かったです。同じ子役ちゃんなので「あら~もうあんよがお上手になったのねぇぇ~~~」と近所のおばちゃん目線で成長を見守ってしまいました。
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