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マン・フロム・トロントのLCのレビュー・感想・評価

マン・フロム・トロント(2022年製作の映画)
4.0
面白かった。

戦闘場面が多いのだけれど、耐性がなくても見やすかった。コメディの色が強いので、誰かの切られた親指が映ったりしてもトラウマにならない軽さがあったりする。
私が大丈夫だったってことは、たぶん同じように耐性のない大多数の人も問題なく見られるだろうと思う。

業績は上げられないし、とうとう職は失うし、それでも妻のお誕生日を気合い入れて祝うぜと向かった山小屋で、人違いをされる。そして危険に満ちた世界へ。
この主人公が、危なっかしくも口八丁で危機に対処し、遂には恐ろしい男と共闘していく果てに広がる景色が、どこまでいっても締まらなくてクスッとする。

終盤は序盤のネタをたくさん使って、2人の関係性や状況の変化をわかりやすく対比してくれる。
その変化をしみじみと味わってもいいし、くるくると変わる場面をただニコニコ眺めてもいい。
クレジット画面を眺めながら、良い時間を過ごしたなあと思える。

ただ最後のお料理、ちょっとビビりながら一口だけ食べてみたい。ちょっとビビるけど。トラウマになるかもしれないけれど。
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