ぜにげば

キャラクターのぜにげばのネタバレレビュー・内容・結末

キャラクター(2021年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

いやめっちゃ面白かったー。
予告の段階で面白そうだなーとは思ってたけど、逆に予告で結構ネタが割れてるから大丈夫かな?という気持ちと半々で見たけど、良かったなー。

展開と言うよりかは、伏線がめちゃくちゃ分かりやすくて、伏線が貼られた瞬間に、「あ、こういう展開になるのね」と予想が着く。

例えば子供について話してて高畑充希が「秘密」と言った所で、「あ、双子なんだな」と。
男がいい?女がいい?と聞く→もう性別は分かってる→やっぱ秘密
こんな問いかけは双子じゃないとできない。
菅田将暉がどちらを答えようと問題ないから妊娠後の段階で改めて聞いてる訳だし。

他には、これはもっと分かりやすくて、Fukaseが小栗旬の名刺を触った瞬間に、「あ、小栗旬終わった…」となる。

ここまで絞ることが出来なかったとしても、最初に逮捕されたおっさんの証言とかから関わりがあるのは間違いないなというのも絞れるし、何より「4人家族」って100万回発するから、馬鹿でも重要な要素に気づく。

ただ、それでもめちゃくちゃ面白くて、演出というか見せ方というか、伏線回収のタイミングって言うのかな、「先の展開は読めるのに、今の展開は読めない」感じ?がめちゃくちゃ良かった。

で、大オチに関してはどう決着つけるのか絞りきれなくて、そういう意味では先の展開も読めないという良さもある。(まあマンションの鍵開けたのは流石に馬鹿すぎね?と思ったけど、それしなかったら高畑充希無敵だったのに。)
こういう映画海外でヒットしないのかなぁ…。

で、結末としては、タイトルにもある通り自分(のキャラクター)は誰かって事でエンドロールに。

序盤に菅田将暉が、「あいつが俺に入って、俺があいつに入って」と言っていたように目が会った瞬間から元の自分はいなくなって、最後は本当にFukaseを殺そうとしてた。
もう完全に殺人鬼に染まってしまったんだろう。
染まりきったと言うよりは、染まってたけど、連載終えてFukaseも捕まって、自分の現在位置が分からなくなったんだろうな。

俺は誰だ、それはFukaseも同様。
漫画ではFukaseが上だったのに、現実では菅田将暉が上に重なってたし、もうどっちがどっちか誰もわかんないって感じなのかな。

共犯者の人は多分これから高畑充希らを殺し行くし、でもそれは全く描かないの最高だわ。

めちゃ良かった。

てかエンドロールで思ったけどFukaseさん色々担当してて凄くない…?
しかも、菅田将暉とFukaseがいながら歌は別の人が、しかもコラボしてるってのが面白い。
適センス適所。

2021-07-05追記
小栗旬が山城を買ってくれてるの最高だったなー。
山城の方が狂気じみてるのが個人的には好き。
両角は「○○だから殺した」っていう風に論理的に殺してるし。
山城は描き始める時点で異常だし、隠すのも異常。

コンテンツ全部見東大生の動画死ぬほど面白かった。
この2人すごいな。
自分が思ってたこと全て言語化してくれて、整理されてるから発見がすごい。
ぜにげば

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