Mizuki

キャラクターのMizukiのネタバレレビュー・内容・結末

キャラクター(2021年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

設定、キャスト、予告編だけ観ても「こんなの絶対面白いじゃん!」って期待値上がりまくってたけど、本編がちゃんと一番面白くて最高でした。

多分めちゃくちゃハマり役なんだろうなぁって思ってたFukaseさんのサイコパス役がやっぱりめちゃくちゃハマり役で、モロズミが出てるシーンをずっとニヤニヤしながら見ちゃった。「サイコパスの役上手すぎだろ…!笑」って。あと、やっぱりアーティストで発声がいいからなのか、ボソボソ喋りはするんだけど、セリフはめちゃくちゃ聞きやすかった。

一発目の事件が起こって、オープニング映像っぽいパートがあるんだけど、その映像が主観視点のかっこいい映像でそこでまずテンションめちゃくちゃ上がった。

先輩の中村獅童に対して後輩の小栗旬がずっとタメ口だったの最初は全く説明なかったけど、小栗旬が暴走族上がりだって言われてたから「多分、小栗旬が昔やんちゃしてた時にお世話になった刑事が中村獅童で、だから今もタメ口なんだろうなぁ」って思いながら観てたけど、その予想がちゃんと当たってて嬉しかった。その説明が最初でバラされないのも好きでした。小栗旬の今回の刑事役めちゃくちゃ好き。カッケかったなぁ。

小栗旬が殺されちゃうの、単純に事件の真相に近づき始めちゃったからだと思ってたけど、ジャガモンド斉藤さんのレビュー動画見て、小栗旬が山城本来の漫画の才能をずっと信じて再び漫画を描くように励まし続けることによって、山城が自分がいなくても平気なようになっちゃうのをモロズミは阻止したくて殺したのかなって思った。(https://youtu.be/UMv8UWYM7Ng)

小栗旬を殺しちゃうことで、結果的に山城がモロズミ断ちする決心がつくことになっちゃうの皮肉だなぁ。

なんでモロズミはこんなこと始めたんだろう?って考えてたけど、最後まではっきりとは説明なくて、他にも辺見がまだ捕まってないこととか、最後の方で夏美のこと見てたの絶対辺見だったからこのあと大丈夫?とか、菅田将暉の方も殺人に惹かれ始めてるんじゃない?とか色々疑問というか明らかにされてないところがあって、そう言ったところもまたこの映画のダークな雰囲気を倍増させててすごくよかった。ずっとモヤモヤしちゃうけど、それがむしろ好きです。


「痛いシーンばっかりなのかな???」って思ってたから、一つ一つの事件の殺害シーンがなかったのは非常にありがたかった。最後の痛いシーンの分量が見てられる限界だった。

菅田将暉がモロズミを刺してる時の顔が「絶対に殺してやる。じゃなきゃ逆に殺される。」っていうのが伝わってきてすごかった。

菅田将暉の子供が双子だってわかるところが、伏線も効いてて最高!!!!!!!!

エンドロール後のナイフの音2発なに???
色々想像しちゃって怖すぎるからやめてくれ…
でも、そこが最高。

菅田将暉が元々アシスタントで、モロズミが辺見のことをアシスタントだって言ってたのを考えると、辺見がモロズミの意思を継いで引き続き事件起こしていっちゃうんじゃないかって思った。
Mizuki

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