このレビューはネタバレを含みます
元々邦ロックが好きで、セカオワもよく聴いていたこともあり、Fukaseさんが出演しているこの映画も気になって、鑑賞に至りました。
早速オープニングがゲームの画面みたいで、音楽もかっこよくて、引き込まれました。(若者向けって感じ)
一人称視点で、鏡に映る怯えた顔と目が合うシーンが印象的でした。
(人殺しのゲームって普通に多いよね)
そんな感覚で連続殺人が行われていく映画でした。
🔪✒️
【漫画家と殺人鬼の関係が面白い】
「キャラがない」と言われた2人が、漫画を通して共鳴しているような気がしました。
漫画家の方は、殺人する気はないけれど、殺人鬼と同じように4人家族にコンプレックスがありました。作品を作る中で、本人も知らないうちに4人家族の殺人を楽しんでいたということでしょうか。
最後は、漫画家も実際に人を殺しかけましたが、その時の2人の楽しそうな笑みが印象的でした。
見ている側は、途中まで2人には何の共通点もないように思えますが、だんだん漫画家の内面や殺人鬼の素性などが見えてきて、謎が解けるようで面白かったです。
🚬
【映画全体の雰囲気も好き】
仕事部屋の乱雑さとか、ビール片手にタバコとか、ずらーっと並ぶ刑事たちとか、漫画を描く姿とか。
ネオ中華?みたいな街並みも今っぽくて、刺さりました。
窓に差し込むネオンの明かりや、Fukase本人が描いた壁画なども印象的でした。
🍺
【設定も面白いし、ラストまで面白い】
模倣犯が漫画を追い、漫画家も殺人鬼からアイディアをもらう。
こんな展開から、どんなラストに繋がるんだろう?と最後までドキドキしました。
私はあまりラストを想像するのが得意ではないですし、伏線も回収されて始めて気づくことが多いので、大いに楽しめました。
子供が双子だったから、4人家族だったのは衝撃でした〜。
防弾チョッキは、刺されそうになって、着ていたことを思い出したのに、次のシーンで警察に撃たれたときは、「なんで殺すの!?」と、また驚いてしまう私の記憶力の無さよ。笑
手を切られた時はもう絵を描けなくなるオチなのかな?と思ったけど、清田さんを描いているところからも、まだ絵を描けそうな終わり方でした。
清田さんのためにまた漫画を描くような感じでしたが、共犯の男が逃走中というのが気になりました。奥さんが最後、視線を感じていますし…。😨
ちょっと最後も怖い感じでしたよ〜…
良かったね、ちゃんちゃん♪で終わらないのもいいなと思いました。