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BLUE/ブルーのmarucoのレビュー・感想・評価

BLUE/ブルー(2021年製作の映画)
4.0
BLUE/ ブルー観ました。
ボクシングに魅せられた男達の話。
松山ケンイチは『瓜田』を、
東出昌大は『小川』を、
柄本時生は『楢崎』を、そして、
木村文乃は『千佳』を演じます。
この3人の男達がそれぞれの想いで、
ボクシングに賭ける青春の物語。
その想いはとてつもなく切なく辛い。
打たれる傷みと人生そのものの痛みを抱える者達の物語。
でもこの3人の男達にとって、
とてもふっくらとし居心地の良い 質の良い緩衝材となってるのが千佳でした。月並みな物言いだが
千佳は恋人であり親友であり、
母であったのではと感じる。
私は試合中には、はよ言うたらドつきあいやけど、その度に画面がぼやけて見えた。
中でも瓜田の試合には一番胸に迫る想いがした。ほどなくして、
在籍してるボクシングジムで、
大勝利の祝いの酒席があった。
そのあとの帰り道、瓜田が小川に吐露する。これには私もこれまでの瓜田の屈折した想いを知ることとなり
胸がとても痛んだ。そして葛藤だらけの瓜田のボクシング人生に改めて泣けた。初めて真っ正直な想いをイッキに吐き出した瓜田に心から喝采を送りたいと思った。
と同時に、突然の瓜田からの告白、まさかの告白に小川は辛く苦い衝撃であったろう。
痛々しくこの小川の心中にも私は心がつぶれそうだった。
熱い熱い男達が痛い痛いボクシングに魅せられる物語。
逃れたくとも逃れられない。
忘れたくても忘れられない。
哀しくもあり美しい、
極上のみずみずしい物語。

ブルーは敗者の席、
レッドが勝者の席、を言うらしい。

エンディング曲maruco 大好きな❤️
竹原ピストルで気持ち良かった。
本作のイメージ通りでした。
作中にも竹原ピストルご愛敬ですね。愛くるしい顔をほんの少しだけ見せてくれます✨

マタアイマショウ
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