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復讐の記憶のノラネコの呑んで観るシネマのレビュー・感想・評価

復讐の記憶(2022年製作の映画)
2.7
コレは酷い。
認知症のおじいちゃんが、日本統治時代に家族を殺した仇たちに復讐をする。
ナチスの絶滅収容所を生き残った男の復讐を描いた「手紙は覚えている」の韓国リメイク版だが、主人公に若いバディがいる他、色々脚色されている。
敵が日本人や日本軍の協力者なのは、別にいい。
過去の立場によって、敵味方になるのはよくある話。
この映画の何が酷いって、主人公が狙うターゲットが皆、文在寅政権当時に反政権の立場だった実在の人たちをモデルにしてること。
それも一見してモデルが「この人」と言うのが分かるようになってる。
勿論、彼らが日本軍の協力者だったと言う事実は無い。
韓国映画の政権忖度が激しいのは今に始まった話ではないが、こんなに露骨に「左派政権の敵は皆まとめて親日派だから死ぬべきだ」って言い切ってるプロパガンダ映画は初めて観た。
企画時には、選挙で負けると思ってなかったんだろうな。
公開時には政権交代しちゃってたから、案の定コケたそうだが。
レッテル貼りして社会分断を煽る映画だから、さすがにコレはエンタメだからと擁護出来ないわ。
あとキャラクターの年齢設定が謎過ぎる。
自衛隊創設60周年のイベントが出て来るが(なぜか大日本帝国軍を名乗ってる)、登場人物全員90歳超えてないとおかしくない?