意味不明な「5」へのこだわり！

ポー『早すぎた埋葬』を原案にしたクラシカルな医師 vs 医師の埋葬ホラー。助手に彼女を寝取られた優秀な外科医のもとに運ばれた患者は、なんとその助手だった！「復讐の時が来た👍」と主人公は筋弛緩剤を大量投与→仮死状態で埋葬→棺の中で目覚める→復讐完了という完璧プランを実行に移す！

主役の鬼畜な外科医を演じるのは巨匠シュトロハイム。部下の医師をイビリ倒してタバコをスパスパ吸う剛腕っぷりを全開に押し出してた🤣もはや演技なのか素なのか判別できないほどにナチュラルなブラック上司っぷりが堪んない！

そんでイビられる側は『魔人ドラキャラ』で従者を演じ、『フランケンシュタイン』にも出演したドワイトフライ。今回もクソ上司のもと言いなりになっているというユニバーサルホラーへの目配せと、更に上司に反旗を翻すという過去の脱却みたいな役者ネタが面白かった！

内容はあらゆるホラー映画で元ネタにされてきた『早すぎた埋葬』をアレンジしたもので、今となっては特に面白みのあるものでもないけれど、埋葬された助手を助けようとする行為そのものが最悪な結末を生み出すという、認識の差を押し出したスリルはそれなりには面白かった気がするし、最後の血痕に彼を真に支配していた欲望をそのまま投影するのも好き。ある意味、欲望が抜け落ちた故の魂の浄化だよね。

ドライヤー『吸血鬼』へのオマージュもあったし、ゾンビ映画のようになる箇所もあったし、全体的に平凡な作品とはいえ、60分しかないこともあって最後まで飽きずに見られて良かった！もっと棺の中に閉じ込められた絶望とか、その後の間一髪具合とかしっかり演出してくれたら割と面白かったような気がする…。

それとやたらと「5」に拘ってて笑った🤣分娩室に入った奥様を心配してる旦那さんに「あと5分だから！」を5分ごとに機械のように何度も繰り返す看護師さんでもう笑うし、産まれてくる子どもは５つ子、助手が結婚してた期間も５年。何の意味があったのかは不明…😅

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生き埋め😨。


嫉妬心にかられた主人公が、絶好のタイミングがやってきて、してはいけない選択をする。

シュトロハイムは適役。
なのだがもっと残酷にできただろうなあと思ってしまった😏。

とんでもないストーリーに加え、主人公にシュトロハイムで期待値が高まってしまったためか、演出が大人しい印象であまり怖くはなかった。
あえて静を強調した？
いや、物足りなかったなあ😅。

ラストに至っても盛り上がりには少し欠けたか。


邦題「早すぎた埋葬」

危篤状態で自分のもとに運ばれた男に過去に横恋慕されたことのある名医は、その恨みを晴らすため仮死状態にし生き埋めにすることにする。今となっては物語には目新しさはないかもしれないけど30年代特有の空気感とセットと映像が最高。

名医役のシュトロハイムが本気で人しばいてて首もってかれた相手が「ゔっ」って演技じゃでない声出してたのが印象的。たぶんビンタされた相手は耳キーンしてただろうし鼓膜張ってただろうしカチンときたのか声の張りがハンパなくなって、画面越しからでも熱気と怒りが伝わる演技合戦がはじまって「うわすげぇ〜」と思ってたんだけど、シュトロハイムが今度は首絞めたらたぶんあれも演技じゃなくセリフがロクに言えない感じになってたので、あのまま止めてなかったらマジで殺してたと思う。はは。

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