初動に貢献すべく初日鑑賞。
瀬々さんの
こっちのタイプの映画好き(笑)これの公開規模どれくらいなのか知らないけど「楽園」に通じる、出口ない感じ。あれに比べると、ラストはやさしいくらいだ。
だからなんだを示さない。
それでどうするも、示されない。
同じ名前を持つ3組の親子の、どこもあやうい。どの母親が虐待死を招いてもなんら不思議がない。子どもを愛しているしそのために頑張ってもいる。ただ関わる男たちがほんとになんの役にも立ってない。でも彼らもどこにでもいる夫像であり、息子像なんだろう。とくべつなひとたちでは、ないのだ。
子を追いつめる大人に公式はない。
学校の先生たちもまた、彼らを追いつめる社会の歯車として描かれる。
サイコパスというレッテルも、こうやって貼られていくのだ。
社会構造への静かな怒り。監督らしくていい。
オノマチ、ヤクザ、茜色に続いての爪痕残し。気を吐いてる印象。
季節くんこういうの、ほんとうまいわー
真知子姉も川瀬さんもいい味。
2021/5/28