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明日の食卓のmiraikakoのレビュー・感想・評価

明日の食卓(2021年製作の映画)
4.3
初動に貢献すべく初日鑑賞。

瀬々さんの
こっちのタイプの映画好き(笑)これの公開規模どれくらいなのか知らないけど「楽園」に通じる、出口ない感じ。あれに比べると、ラストはやさしいくらいだ。


だからなんだを示さない。
それでどうするも、示されない。

同じ名前を持つ3組の親子の、どこもあやうい。どの母親が虐待死を招いてもなんら不思議がない。子どもを愛しているしそのために頑張ってもいる。ただ関わる男たちがほんとになんの役にも立ってない。でも彼らもどこにでもいる夫像であり、息子像なんだろう。とくべつなひとたちでは、ないのだ。

子を追いつめる大人に公式はない。
学校の先生たちもまた、彼らを追いつめる社会の歯車として描かれる。
サイコパスというレッテルも、こうやって貼られていくのだ。

社会構造への静かな怒り。監督らしくていい。

オノマチ、ヤクザ、茜色に続いての爪痕残し。気を吐いてる印象。


季節くんこういうの、ほんとうまいわー
真知子姉も川瀬さんもいい味。

2021/5/28
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