牛猫

絶対に割れない花瓶の牛猫のレビュー・感想・評価

絶対に割れない花瓶(2013年製作の映画)
2.7
絶対に割れない花瓶を作れるおじいさんと、その花瓶で儲けようと企む花屋の女性の不思議な駆け引きを描いた話。

設定が面白い。
ルービックキューブや詰めチェスなどパズルが趣味のおじいさん。いよいよ解くものがなくなって近くにあった花瓶を割って組み立てる遊びを思いつく。おじいさんが組み立てた花瓶は何があっても割れない不思議な花瓶に変わってしまう。
鼻歌を口ずさみながらウキウキで花瓶を組み立てるおじいさんが微笑ましい。
最初に意味深な場面から始まって、少しずつ話が繋がっていく構成は短い時間ではあるものの見応えがあった。
セリフがないのに演者の表情やボディランゲージが巧みですんなり話を理解できる。古き良きサイレント映画の趣を感じた。
アンティーク調の小物が並ぶ花屋さんの雰囲気も素敵。

ただ花瓶が話題になってみんなが買い求めるようになるのは少し違和感。絶対に割れない花瓶ってそんなに言うほど欲しいかな。生活必需品といえるものでもないし、お皿とかコップとかなら欲しいかもしれないけど。
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