旅するランナー

心の傷を癒すということ《劇場版》の旅するランナーのレビュー・感想・評価

4.5
【街の明かりがとてもきれいね、KOBE】

この映画は、やはり神戸で観るべきだと思い、シネ・リーブル神戸へ。
地下にあるスクリーンで観るわけですけど、電車の騒音でセリフが聞こえなくなることなんて勿論ありません。
でも、あの「東京物語」での出会いは素敵なシーンだなぁ。

心も傷つく。
傷ついた心に寄り添う。
独りぼっちにしない。

震災に遭った神戸の人は「バチが当たった」と、ほざく大阪のオバちゃんのことを「弱さなんだろうね」と。
安克昌先生、お見逸れしました!
万人の弱さを受け止め、濾過してくれるような。
どこまで人格者なんだ!

テレビドラマを編集したためか、後半は泣いて下さいシーンの連続。
そして泣きましたよ。
思いっきり泣きましたよ。
柄本佑も尾野真千子も最高でしたよ。
神戸で観てよかったですよ。
ああ、街の明かりを取り戻した神戸の夜景が、涙で滲んでいきます...