つめけん

映画クレヨンしんちゃん 謎メキ!花の天カス学園のつめけんのレビュー・感想・評価

4.0
「俺は鬼義理のマサ!」

良すぎた。現時点での2021年ベスト。
クレしん映画の中でも1番好きかもしれない。

クレヨンしんちゃんの映画の温度感はこのくらいが丁度いい。お風呂で例えるなら40度いかないくらい。

テーマが「青春×ミステリー」って聞いた時は何を言ってるんだと思ったけど、確かにそういう話だった。

終盤までのミステリー的作劇が思いの外良く出来てて、しっかり楽しめた。そして終盤の種明かし&決着パートは、クレしん映画らしく馬鹿馬鹿しい大立ち回りとメッセージ性、そしてオリキャラの消化をうまいこと両立できてた。熱かった。

キャラの使い方が良かった。かすかべ防衛隊メイン回だったから当然彼らの活躍はしっかり描かれてたけど、野原家も良いポジションだったし、オリキャラも出しゃばり過ぎず空気過ぎずで良い塩梅だった。好感持てる。

チシオちゃんが走れなくなった理由も、犯人の動機もスゲーしょうもないことなんだけど、青春ってしょうもないことが大事件になる時期だもんなぁと勝手に合点して泣きそうになってしまった。

マカロニえんぴつのEDテーマも良いですね。クレしんを意識したフレーズを散らしつつ、普遍的な"青春"について作詞者なりの答えを述べてる感じがGOOD。
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