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映画クレヨンしんちゃん 謎メキ!花の天カス学園のERのネタバレレビュー・内容・結末

4.7

このレビューはネタバレを含みます

 クレヨンしんちゃんで1番好きな映画は「オトナ帝国」。今までそうだったし、これからもずっとそうなんだろうと思っていたけれど、本作は「オトナ帝国」に匹敵するくらい面白かった!!!!!!!!

 「青春」をテーマに、それぞれのキャラの青春との関わり方が丁寧に描写されていし、そしてその描写を活かしたクライマックスへの流れがとても綺麗だった。

 青春に良い思い出があっても無くても、登場人物の誰かしらが気持ちを代弁してくれているよう。この映画の中では青春の名の下に全てのキャラが主人公。それぞれのキャラにポリシーを感じて魅力的だった。

 個人的にしんのすけと風間くんの関係性が特に好き。小学校受験をする風間くんが、ラストで離れ離れになるしんのすけに自分の想いを吐き出すシーンがある。

 その風間くんの想いを聞いたしんのすけは、その場凌ぎの慰めの言葉を口にするでも無く、説教くさく何か答えを示すわけでも無い。全力で風間くんの言葉を受け止めて、その上でしんのすけの本音の想いをぶつけていく。

 それが風間くんのことを本当に大切にするからこその行動のように思えて、そんじょそこらの「エモ」を売りにしている映画より、よっぽど「エモ」かった。

 青春のあり方をテーマを核に据えたストーリー、いつも通り面白いギャグ(風間くんのママが久しぶりに風間くんを観たシーンめっちゃ笑った)、そして魅力的なキャラクター(ろろやチシオ、番長のストーリーも好き)、いろんな感情に揺さぶられて、とにかくめちゃくちゃ面白かった。
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