今やってる3Dのやつが物議を醸しているのに対して、こちらはクレしん映画史上最高傑作ぐらいの評判があったので観てみた。
ちょっとハードル上がりすぎてたけどちゃんと面白かった。さまざまな個性に対する温かい眼差しがあり、子供に見せたいと思える良い作品。
個人的な好みとしてはもうちょっと冒険っぽい話の方が好き。でも普通に、まぶたがパンパンに腫れるくらいには泣いたよ。
あとこれはマジで仕方ないけど、ひろしとみさえがあまりに"正解"というか、完璧で理想的な大人すぎて（隙があるところまで含めて完璧すぎる）なんかちょっと引いてしまった。本作では要所要所での少ない出番だったからこそ、それが強く印象に残った。
彼らは「大人/親はこうあるべき」という宿命を背負わされているようで、そしてあまりにその理想を完璧に体現しているために、完全に親側の年齢になってしまった身としてはちょっとした息苦しさを覚えてしまうのだった。
