わっしょい

映画クレヨンしんちゃん 謎メキ!花の天カス学園のわっしょいのレビュー・感想・評価

3.2
ムダなことこそが青春。

エリートへの道としんちゃん達との友情、その間で揺れる風間くんが描かれると聞き鑑賞。
思ってたのと違う。と言うのが素直な感想だった。
風間くんはあまり出てこないというか、もはや別人の風間さんばかりが出てくる。
もっと風間くん自身が揺れ動く展開を期待していたので、あまりテンションに乗り切れなかった。
変な期待をしていたのが悪い気もするし、そうでなくても同じような感想になりそうな気もする。
「クレヨンしんちゃんに何言ってんだ」となりそうだけど、正直もっとキャラの内面にスポットを当てて欲しかった。

最終盤の展開は自分が期待していたものに近かった。
青春とは何たるか。
学生時代に真面目にやったことなんて、大して記憶に残らない。
くだらないことしてふざけたり、別に将来の為にならないことを何故か真剣にやったり、そういうムダなことの方がいつまでも覚えていたりする。
それって結局、学生時代だからこそできることだから記憶に残るのだと思う。

しんちゃんの純粋さが爆発して、こういう真理めいたことに気付かせる展開。
個人的には、これこそがクレヨンしんちゃん映画の魅力と思っている。
たくさんのキャラの出番に時間を割いたり、ミステリー展開をしたりするよりも、内面を描く時間を増やして欲しかったなあ。
個人的な好みだけど。
わっしょい

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