上映時間が2時間半越えだから長いな…と躊躇してる方、心配無用です。リドリースコット監督ならではのテンポで、派手目にひとりの女性の栄枯盛衰が描かれます。
そうです、一族の話かと思いきや、レディーガガ演じるグッチ家に嫁いだ女性が主役です。女性の意見が通らない時代でもあり、血族としても蚊帳の外である人物が、いかにグッチのメインキャラクターとして介入していくかを話の主軸に、レディーガガの見せ場がオンパレード。ほぼ画面の中央にいます。ガガが出ない場面でも会話やアイテムで彼女がいかに一家の台風の目であったのかが主張されます。
ポップスの時代のガガは興味なかったけど、ここ数年のジャズやクラシック音楽家としての活躍や、アメホラ主演など役者としての活動をみてると、溢れる才能の受け皿はこういうテーマの作品になるんだろうなと感じます。殺人が似合う。
