リプリー

バズ・ライトイヤーのリプリーのレビュー・感想・評価

バズ・ライトイヤー(2022年製作の映画)
3.7
TCX吹き替えにて鑑賞。
ピクサーが久しぶりにスクリーンに帰ってきた!これはファンにとって喜ばしいことだが「バズ・ライトイヤー」を主役にした企画を聞いたとき、少し懐疑的だったので、あまり期待せず…なんて思っていたが、なんてことのない安定のピクサークオリティ。
うだるような暑さも、日々のストレスもスカッと忘れさせてくれるような大変楽しいアクション活劇だった。
何せ、普通ならこのアイデアで一本映画作れるよね?と思えるアイデアがいくつも入っていて、二転三転。手を変え品を変え予想を裏切りながらスピーディーな展開でとにかく飽きない。
その中で老若男女問わずに笑えるギャグや、グッとくるエモーショナルな場面も入れてくるわけだから、ピクサーの底力を感じずにはいられない。

ただ、物語の第三幕が少し飲みこみづらいとか、決定的な瞬間は見せずしれっと危機を脱出している場面、「危なーい」からのすんでのところで手を伸ばすみたいな描写が複数(うち一個が感動的な場面なだけに)あるとか、ラストのバズの決断にモヤモヤを感じるとか、あのアイテムの使い方を「伏線回収」とするのはさすがに……等など欠点は多くあり、ピクサー史上でいうと名作とは言い難いところもある。
それでも、何よりちゃんと見終えて「バズ、かっこいい!!」と思える出来で文句のつけようがないではないか。あと、ソックスがカワイイ!