"なにを言っても無意味なんだ"
これは真実の物語。
弁護士のナンシーは、9.11の首謀者として収容されているスラヒを弁護し、不当な拘留として政府を訴える。
<真実の物語>という冒頭のこの一言があまりにも重い。
そしてエンドロール直前から始まる実際の映像と写真が、現実であったことをより突きつけてくる。
2016年に釈放されたということだったが、つい最近のことじゃないか。。
恥ずかしさMAXです。このニュースをきっと目にしていた筈なのに全く思い出せないし、そもそも知らない事が多い。そしてモーリタニア、どこ、?😭
やっぱりベネカン良いいなああ。
軍服似合うぜ。
この映画のプロデューサーでもあり、元となったスラヒの手記を映画化したいと切望した張本人でもある。
厳しい尋問や拷問シーンは目を背けたくなる。
8年もの歳月をかけてようやく法廷で裁きを受けられた、というのに驚く。
自由と平等の国アメリカが歴史や政治的な意図を隠していたことはかなりショッキングだったろうな。
裁判の初めで語ったスラヒの言葉に思わず涙が溢れてきた。
人権は誰しもに与えられるが、
もしテロ犠牲者の遺族だったら?
犯人と思しき人物に同じ気持ちを抱けるだろうか。。
うーん、様々な感情が湧き上がってくる。
理屈じゃ整理できない側面もある。
"アラビア語で自由と許しは同じ単語"
アメリカが蓋をしたいであろう、この真実の物語が劇場で皆の目に届けられることこそが救いでもあると信じたい。