みや

モーリタニアン 黒塗りの記録のみやのレビュー・感想・評価

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正解がなくてずっと考えないといけないような話をしている。気がする。
彼に罪があるのかどうか、ではなくて、罪があるのだとしても法に則って正しく扱われているかどうか、の話。

実話ベースの話で、過剰にド派手にされた感のある場面は無いが飽きる間もなく終わった。目を逸らしたい場面なら多々あった。

途中からの「フラッシュの点滅にご注意ください」なシーンがそれなりに心にくる。身構えずに当たると気分が悪くなる人もいるんじゃないかと思う。楽しくなる拷問シーンもそうないと思う。
強制性交は性別問わず当たり前に最悪だなとわかります。改めてわかる。
見た瞬間は泣き落としだと思ったあの女性、後の展開から「本当に何も知らない人」である可能性を無視できなくなって本当に疲弊していたのかもしれないなと感じるなどした。やられる方が辛いに決まってるが、楽しくてやる人も少ないと信じたい。

"someone"
not “anyone”
誰か裁かれないとならない。でもそれは誰でもいいわけじゃない。言い回し自体はうろ覚えだけどこの台詞が嫌に耳に残っている。
みや

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