LEGION

モーリタニアン 黒塗りの記録のLEGIONのレビュー・感想・評価

4.2
実体として見えないながらも制度を超えた凶暴性や静かなる圧力を持った政府の存在感を強く感じる作品だった。物語として起こる展開などは実話ということもあり地味ではあったが、不当に拘禁されたスラヒの手紙による証言で明らかになっていく事柄は妙に引き込まれていくため構成に質の高さを感じた。
何人もの国民が亡くなってしまった事件で国が躍起になるのは理解できるからこそ目的に囚われて秩序を見失ってしまう可能性を含んだ彼らで言うところの”正義”はとても恐ろしいと感じさせられる。
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