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劇場版 少女☆歌劇 レヴュースタァライトのarinのレビュー・感想・評価

5.0
青春バトル歌劇アニメの映画化。

舞台にアニメにゲームにとたくさんの歴史を積み重ねてきた当シリーズだけれど、映画を見るにあたっては予備知識不要。前作は必ずしも見る必要はない。
あったらあっただけ面白くなると思うけど、初心者もウェルカムな作りになっている、と思う(それは僕がファンだからそう思い込んでいるだけでないことを願う)。

学生時代はパラダイスのようなもの。そのパラダイスをなげうって舞台に青春を費やしてきた少女たちは結束が強く、強すぎる故に軋轢もある。
例えば、それぞれの進路が見えてきて、別れ別れになる予感が見えてきたときとか。一緒になる未来が叶えられなくなると知ったときとか。
どうして一緒に居られないの? とバトルになるのが舞台少女というものなのである。
そう、本作は強い絆で結ばれてきた少女たちが己の存在をなげうって、ぶつかり合う魂の物語なのだ。

でも、突然歌ったり、突然衣装替えしたり、突然舞台が現れたりするけど、それは何なの?
などと当然の疑問も湧いてくるだろう。
そんなことは些末な話である。
「TENET」とか「エヴァ」とか意味がわからないけれど、とにかく映像で納得させられる作品があるが、バッチリあの系譜である。

大切なのは主人公たちの感情の行き場が何処に行くかである。圧倒的な映像、台詞回し、歌に回され転がされ動かされているうちに、感じるだろう、青春を。
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