いめーじ

劇場版 少女☆歌劇 レヴュースタァライトのいめーじのネタバレレビュー・内容・結末

4.5

このレビューはネタバレを含みます

映像作品としてはテレビシリーズの3倍おもしろい。でもテレビシリーズの3倍は露骨な作風。
なんかクレしん映画っぽいしMVみたいなテンポでもあるミュージカル描写が超おもろい。ホラーな画も多くて嬉しい。

今までは舞台や演劇練習もスタァライトに偏りすぎていたけれど、様々な舞台を想起させるシーンの連続が視覚的にもテーマ的にも良かったし、世界観もキャラクター性も拡大した。
歌に関してもテレビシリーズより聴かせる見せ方。ポップな曲が多くて常に楽しい。

モブキャラが急に存在感を出すシーンがあったけど、必要な描写だったと思えるくらい今までの存在感が薄すぎた。それでもまだ役者に偏りすぎた描き方ではあるのだが。

もう馴れ合いは終わりだよと言わんばかりに、華恋の異常な執着や今まで描いてきた尊い関係性をブチ壊しにかかる意外性も凄まじいし、それぞれの結論と選んだ道にも納得するしかない。
絆を強固にしつつ今作の真矢クロのような関係を築くために別れる ふたかおも良かったし、それとは対照的に背を向けあって違う方向へ歩き出したバナナと純那も良き。大場…万能で不器用な女だ。
実力は高かったが誰よりも敗北を味わっていたクロディーヌが真の意味で真矢と並ぶ瞬間は感慨深いし、ひかりを問い詰める役がまひるだったのも「解ってんね〜」って感じ。
エンディングのバラバラ感も素晴らしい。それぞれに独立した人生を感じられる。
JKの青春物語ではなく、どこまでも舞台少女の話だった。
やっぱり真矢クロは最高。

華恋のクラスメイト?だったメガネの男が「そうかな?愛城はこういう女の子だと思うよ」って感じに理解を示してたのがキモくて良かった。俺も大場に対してはそんな感じで観ていたよ。

キリンのキモさは笑えたけど最後までどうでもいいやつだった。あいつ全肯定しかしないし勝手にこっち側のメタファーぶってるのがウザかったんだよな(悪口)

華恋とひかりが観客を意識して急にカメラ目線になったりしてたけど、なんだか申し訳なさを感じてしまった。そう、俺は君たちのシャワーシーンもじっくり観てきたんだよ(^_^)

レヴュー・スタァライトに対する印象が一変したので本当に凄い劇場版だった。