このレビューはネタバレを含みます
『歌唱』×『仮想』
現実世界のトラウマで内向的になった主人公が、仮想世界で歌姫となり、変わっていくお話。
どんな話の流れなのかほとんど情報を入れずに鑑賞。
冒頭からラストにかけてまで
"ひたすら竜のアカウントは誰なのか探す"
というよく分からない物語。
竜は誰なのか。
そんなものは最初から全く気にならないので超置いてきぼり。
オンラインアカウントの正体、一体どんな人が竜なのか。
そんな事に固執する登場人物達が怖いというか、どんだけ暇なんだと思ってしまう。
大した絡みもせず、薄い関係のまま、主人公と竜の心が通じ合ってハッピーエンド?っぽい感じで見せられても困惑。
演出は派手で、映像も圧巻で素晴らしいです。
ただ、現実世界で何が起きてるかというと別に大した事は起きてない。
スケールが大きいようでめちゃ小さい。
サマーウォーズみたいな仮想世界がぐちゃぐちゃになる事で、現実世界のライフラインも崩壊していく、ハラハラする危機感みたいなのを期待すると、かなりガッカリしてしまうので注意。
映画内の話全て、アプリ消したらはい終了というだけの内容で、単純にオンラインゲームで現実逃避してる人達のお話、と感じてしまいました。
映像と歌声は素晴らしかったです。
美女と野獣のオマージュと言われてる点に関しては、オマージュというか想像以上にそのまんますぎてビックリしました。