ケンジモンデン

竜とそばかすの姫のケンジモンデンのレビュー・感想・評価

竜とそばかすの姫(2021年製作の映画)
4.5
「サマーウォーズ」から12年、インターネットの世界がリアルとより大きく繋がってきた現代で、子供たちはどう生きていくのか。「バケモノの子」「未来のミライ」と、自分の子供たちへのメッセージとして映画を作ってきた細田監督の最新作。今回女の子が主人公なのは娘さんへのメッセージのようです。

なかなか盛りだくさんな映画で、言いたいこともたくさんあるんですが、序盤中盤終盤と感情がぐるぐるかき回されるというか、いつもよりも強めの作品だったなと。特に後半はもうしっかりと社会問題にも切り込んでて、感動より先にしんどくなって泣いてしまった。笑
仮想とリアルのそれぞれの良さと怖さをちゃんと語ってくれていて、どちらも善人にも悪者にもしないのは細田監督らしい。バランスよく付き合っていきたいですね。。

ミュージカルとして、中村佳穂さんの歌一本で持っていけるのはほんとすごい。声の演技も素敵だったのでこれからさらに羽ばたいて欲しい。
幾田りらちゃんもキャラ立ってて良かったなー!!あと成田くんええ声!ずるい!!←

あきらかにアレを意識した作りはどうなんだろうとドキドキしたけど、製作チームに関係者がいるなら大丈夫なんだよね笑
時折細田監督の過去作も思い起こされたりもして、集大成感も感じる1本でした。観てよかったです。