【バラ】
曲はよかった・・・曲は
細田守監督最新作。
「仮想世界なら人生をやりなおすことができる」という仮想世界のもう一人の自分をテーマにおいた、主人公の成長譚。
つくりとしてはとてもシンプルなのだが、監督が「いつか自分なりの美女と野獣を作りたい」と言っていた作品は本当にこれでいいのか問わざるを得ない。
正直オマージュではなく、ほぼパクリなのではというシーンも多くあり(そもそも名前からベルって・・・)、そこは細田監督のいう「自分なり」という個性の部分をもっとアピールしてほしかったように思う。
また、最後の20分間の無理矢理おさめました感がすごすぎて(非現実的すぎて)そこも物語をひいてみてしまった原因のひとつだった。
主人公の声を演じた中村佳穂の声と歌声こそよかったが、物語としてはだいぶ消化不良だった。
2021.7.24