ゆず

竜とそばかすの姫のゆずのレビュー・感想・評価

竜とそばかすの姫(2021年製作の映画)
3.5
インターネットで「美女と野獣」をやったらどうなるんだろうというところから発想がスタートしたが、「美女と野獣」もインターネットのSNSも同じ二面性をはらんでいるなと思った。現実世界に川を登場させているのも同じ発想で、物語の舞台にした高知県には仁淀川と鏡川という2つの美しい川が流れている。そんな川にも美しいところと、濁流になって人が亡くなってしまうこともある両面があって、だからこそ川は人生にたとえられることもある。すずは<U>の世界で大人気の歌姫ベルになるという二面性を抱えると同時に、「生と死」の死の部分を深く抱えながら生きている人でもあるっていうふうにしたかった。そうした重しをもった人が歌うところに説得力が生まれるんじゃないかと初期の頃から考えていたし、「美女と野獣」をやりたいという時点で歌ものの要素も必然的にでてきた。本格的に歌ものをやるのは勇気がいったし、最初はミュージカルまでいけたらいいなと考えていたので、できあがった映画にもミュージカル要素がけっこう残っているはず。歌やその歌詞によって主人公の心情が変化していくという意味で、歌がミュージカル的な部分を相当担っていると思う。

なんかよく分からんかった。「U」の紅白でのパフォーマンスかっこよかったな
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