ひろさん

竜とそばかすの姫のひろさんのレビュー・感想・評価

竜とそばかすの姫(2021年製作の映画)
4.4
アニメでないと表現できない問題で、監督が「企画から3年近く経って、イメージしていたことがすごい速度で現実化している」と言っているように、これから育っていく子どもたちがどんな世界で過ごしていくのか考えさせられる映画であった。
すずが言う「もやっとする」意識は今の社会に蔓延していて、ネットの世界に居場所を見つける人も多いと思うが、この映画のように現実世界では歌えないすずが仮想空間Uではベルとして歌えるといったプラス面ではなく、他人を誹謗中傷するといったマイナス面も大きいように思う。
人間社会は多様性があり、絶対正義は無い。「自分にとっての正は他者の負であるかも」という発想、集団にならない「個」の大切さを痛感した。
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