もやし畑

竜とそばかすの姫のもやし畑のレビュー・感想・評価

竜とそばかすの姫(2021年製作の映画)
3.5
現実の向き合い方

仮想現実"U"が普及した世界。
主人公すずは平凡な女子高生だ。でも"U"では歌姫、"ベル"として絶大な人気を誇っていた。
ある時、"U"に謎のアバター、"竜"が現れる。すずは"竜"が抱える闇に気付き、"竜"により一層の関心を寄せていく。

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だいぶ露骨な美女と野獣のオマージュが盛り込まれている。オマージュを無理やり突っ込んだ分、前半部分は話のまとまりは弱いように感じた。

そんな前半に比べて後半は見応えがあった。むしろ後半からが本番だと言いたい。匿名で身勝手に、無責任に、傷つけ合うネット社会に一石を投じる内容になっていた。すずが決断した最後の行動がベストな回答なのかは疑問が残る。ただ「当事者になって一歩踏み出そう」というメッセージはとても明確で胸を打つものがあった。
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