りりこふぃ

竜とそばかすの姫のりりこふぃのネタバレレビュー・内容・結末

竜とそばかすの姫(2021年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

過去のショッキングな出来事で、
現実世界では歌えないけれど、
バーチャルな世界では歌うことができる
普通の女子高生、すず。

バーチャルな世界で、
醜い竜の姿で他者への攻撃を行う、竜。

そんな2人が出会い、
竜の現実で置かれている状態を知り、
すずが彼を助けようとする物語。

・・・

うーん。評価が難しいです。

歌のシーンは映像も音楽も美しく、
ぐっとくるものがありました。

「ネットでの特定の個人への攻撃」
「個人情報をネットにさらす」
「虐待」
などなど、社会問題への提起もあるし、
「見て見ぬふりをしない」
「他人を助ける」
という道徳的なメッセージもある。

社会問題の提起やメッセージは良き。

なんだけど
感動したり刺さるものがあったか
映画として面白かったかと問われると、
正直私にはハマりませんでした。

その要素はいろいろあるのですが、
たとえば、暴力を振るう大人の男性が、
普通の女子高生の睨みで引かないでしょ。

それに、暴力をふるう大人の男性のもとに、
女子高生1人で向かわせることは
「見て見ぬふり」じゃないの?
下手したら殺されに行くようなものなのに。
せめて、全員で向かってほしかったです。

美女と野獣を現代風に
アレンジしたのかもしれませんが、
ファンタジーだと許された穴が、
現代の要素があると際立ってしまい、
ストーリーに入りにくくなってしまいました。

ただ歌のシーンと
メッセージや社会の風刺は好きなので、
ちょっと評価はその分上乗せしています。
りりこふぃ

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