ゆきみ

竜とそばかすの姫のゆきみのレビュー・感想・評価

竜とそばかすの姫(2021年製作の映画)
4.0
サマウォ×美女と野獣×Adoって感じ。後味としては面白かったってなるんだけど、すべてがふんわりしすぎてた。雰囲気映画ではある。

一番疑問に思うのはライブに竜が乱入してからのBelleの竜への入れ込み方が異常で、なんで???ってなる。なんであれだけでそんな…気になるの?唐突すぎて意味不明。あなたは…誰?ってアバター使うインターネッツの世界で誰も何もないでしょうよ。と冷めてしまった。逆に自分が誰?って言われたらは??ってなるでしょ。

そんであの兄弟はどうなったん??立ち向かうよ、じゃなくてさ。今までどうにもならんかったんやん。憧れのBelleに会えたら虐待なくなるん?結局何の解決にもなってなくない?

Uの設定もめちゃくちゃ面白いしわくわくするのに全然活かされてなくない?てかそういうのならサマウォでもう見たし過去作越えられてないよね。

あと恵くんとの関係性も謎だししのぶくんとの関係も中途半端。

って酷評っぽくなってるけど、面白かったって後味はなんでかあるんだよね。やっぱUの世界観のわくわく感はすごい。そしてBelleのビジュがめちゃ好み。朗々と伸びやかに歌い上げる様が気持ち良すぎた。雨上がりの世界に朝日が差すような歌声。雫に光が反射するみたいにまばゆい。ただ、くじらの演出とかサマウォすぎてさすがに笑っちゃったけどね。

あとラストの恵くんカッコよすぎてメロリンラブ。中学生設定?だよね?めちゃくちゃかっこいいんですけど。まさかのCV佐藤健で笑った。そりゃ中学生の色気じゃないわ。

しのぶくんもかっこよかったんだけど恵くん派です私は。恵くん出てくるまではしのぶくんにメロリン気味だったんだけどね。なんかもっと時かけみたいにちゃんとしたラブストーリー部分も見たかったな。そうなってくると恵くん派としのぶくん派で戦になってしまうからカッコイイ男は一作品一人にしたほうがいい。

サマウォとか時かけとか過去作のエッセンスをすごくすごく感じるんだけどどこを取っても過去作は越えられてないからモヤモヤするんだろうな。“なんかこれどっかで見たな”ってのが多い。

あ、あと合唱マダムズのCV豪華すぎてワロタ。
ゆきみ

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