竜とそばかすの姫のウツロのネタバレレビュー・内容・結末

虐待問題への向き合い方が雑すぎてこのテーマで撮った意味ないどころか問題の矮小化すら起こしてて最悪寄りだと思う。倫理的に良くないんじゃねえの。アニメだから映画だからとかじゃなくて。
すずの母の「知らん子のために命をかけて結果死ぬ」という行為と、すずの「知らん子のためにベルという姿を捨てる」という行為を対比させ、トラウマを乗り越える展開をやりたかったんだろうな、とは分かるけど、それってまず対比になってないよ、と思う。そのふたつはまったく意味が違うから。

虐待問題をテーマにするならちゃんとやってほしかったです。

あと、少年を見つけるくだり、いくらなんでも無理があるよ。現実とファンタジーが交差する作品で、現実パートの1番のシリアス展開がぺらっぺらのご都合ファンタジーってのはさすがにどうなんだ？

おおかみこどもの雨と雪でも思ったけど、細田守監督は子供について正しい視点を持ってないんじゃないのかな。脚本がやばすぎる。