ゆう

1秒先の彼女のゆうのネタバレレビュー・内容・結末

1秒先の彼女(2020年製作の映画)
2.6

このレビューはネタバレを含みます

九份意外にも素敵なロケーションがあるんですね。海岸、浜辺のロケ地がとても美しく、特に時間が止まった際の街並みの映像美が素晴らしかった。
人よりも行動が速い人遅い人がいて、この払いすぎた時間と未払いの時間を年末調整のように、時間を止める、またはすっ飛ばすというやり方で帳尻を合わすという着想もよく思いついたもんだぁ〜と感心しちゃいました。

ただストーリーとしてはイマイチ乗り切れないところもチラホラあって…

①韓国映画とかだと、最初芋っぽいヒロインがストーリーの経過とともに可愛くチャーミングに見えてくる事って多々あるけど、本作のヒロインが最初っから最後までずっと芋っぽくて、恋愛ものとしてはドキドキ感が生まれなかったですね。

②行方不明になった父親が実は死ぬつもりでいたというカミングアウトがあった訳だけど、そこまで思い詰めるほどの背景がどこにあったのかイマイチ分からない。子供3人捨てて、放浪してた嫌な親父にしか映らないし、ラスト、彼は父親の事をどう話すつもりなのか?感動的なものはそこに内容に思うが。。。

③ここが全てだけど、本作の触れ込みラブストーリーって事で売ってるけど、普通にめちゃくちゃサイコで怖いのよね。
ニューヨークのネタじゃないけど、仕事放棄して尾行したり盗撮したり、チャリパクったり、路駐したりと軽い軽犯罪が気になりすぎる。
あと、時が止まったままの女性連れ回して、デートと称して勝手にポーズ取らして記念撮影撮ってんのも怖い。ハウス・ジャック・ビルトで死体にピースさせてるアイツを彷彿させる恐怖感があった。切手を舐めて貼る序盤のシーンからラストまでヤバさが拭えきれてないのよね。

以上の事から、どうも恋愛物しては突き刺さってこなかったですね。
ゆう

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