kazu1961

1秒先の彼女のkazu1961のレビュー・感想・評価

1秒先の彼女(2020年製作の映画)
3.7
🔸Film Diary🔸
▪️本年鑑賞数 :2022-086
▪️死ぬまでに観たい映画1001本-※※※

🖋 「ワンテンポ早い彼女」と「ワンテンポ遅い彼」、この真逆なキャラクターの主人公達が惹かれ合っていく様をとてもポップに、ファンタジックに、そしてノスタルジックに描いた作品。“時間”をテーマにして描いた本作、まさに『熱帯魚』(95)、『ラブ ゴーゴー』(97)のチェン・ユーシュン監督ならではの世界観に没入しながら笑って泣けるそんなキュートな作品です。早く生きるのとゆっくり生きるならどっちが良いのだろう。。。と考えてしまうそんな作品です。せっかちな私ですが、1日おまけを貰えるのならゆっくり生きるのも良いですね!!

🖋郵便局で働くシャオチーは彼氏のいない30歳。何をするにもワンテンポ早い彼女はハンサムなダンス講師とバレンタインにデートの約束をするも、目覚めるとなぜか翌日に。バレンタインが消えてしまったのです。。。鍵を握るのは、毎日郵便局にやってくる、常にワンテンポ遅いバス運転手のグアタイ、彼の側から物語を見てみると。。。そんなファンタジックなストーリー展開に惹き込まれます。後半グアタイの視点で物語が描かれてから『消えたバレンタインデーの1日』の“謎解き”が進んでいきます。不可思議な謎がすべて回収されて(?無理な設定も多々ありますが。。。)いく爽快感と、優しくて素敵な純愛のオチ
に感動させられました。ラストは貰い泣きですね。

🖋ポップなのにノスタルジーを感じる映像と、ユーモアと切なさを絶妙に掛け合わせたチェン監督の世界に気持ちよく包まれていく感覚がとても素敵な作品です。そして“時間”を扱うのに今までのその系譜の作品と違うのは、オリジナリティあるストーリー展開とアイディア、そして個性のある微笑ましいキャラクター達がこの世界観を創り上げているところですね。そこには自分らしく生きていこう!自分を愛そう!というメッセージが込められています!

🖋チャーミングな人柄そのままにシャオチーを演じるのは、人気司会者であり俳優のリー・ペイユー。グアタイを演じるのは、いま台湾で大ブレイク中の実力派俳優リウ・グァンティン、それぞれの個性的なキャラクターがとても素敵な作品です。

😊Story:(参考:公式サイト)
郵便局で働くシャオチーは、仕事も恋もパッとしないアラサー女子。何をするにもワンテンポ早い彼女は、写真撮影では必ず目をつむってしまい、映画を観て笑うタイミングも人より早い。ある日、ハンサムなダンス講師とバレンタインにデートの約束をするも、目覚めるとなぜか翌日に。バレンタインが消えてしまった...!? 消えた1日の行方を探しはじめるシャオチー。見覚えのない自分の写真、「038」と書かれた私書箱の鍵、失踪した父親の思い出…謎は一層深まるばかり。どうやら、毎日郵便局にやってくる、人よりワンテンポ遅いバスの運転手・グアタイも手がかりを握っているらしい。そして、そんな彼にはある大きな「秘密」があったー。 失くした「1日」を探す旅でシャオチーが受け取った、思いがけない「大切なもの」とは…!?

🔸Database🔸
・邦題 :『1秒先の彼女』
・原題 :『消失的情人節 My Missing Valentine』
・製作国 : 台湾
・初公開 : 2020
・日本公開 : 2021/06/25
・上映時間 : 119分
・受賞 : ※※※
・監督 : チェン・ユーシュン
・脚本 : チェン・ユーシュン
・原作 : ※※※
・撮影 :
・音楽 :
・出演 : リウ・グァンティン、リー・ペイユー、ダンカン・チョウ、ヘイ・ジャアジャア

🔸Overview (参考:映画. com)🔸
「熱帯魚」「ラブゴーゴー」で“台湾ニューシネマの異端児”として注目を集めたチェン・ユーシュンが監督・脚本を手がけ、2020年・第57回金馬奨で作品賞を含む5部門に輝いたファンタジックなラブストーリー。郵便局で働くシャオチーは、仕事も恋も冴えない日々を送っていた。そんなある日、彼女は街で出会ったハンサムなダンス講師ウェンソンと、“七夕バレンタイン”にデートの約束をする。しかし彼女がふと目を覚ますと、既にバレンタインの翌日になっていた。シャオチーは失くした大切な1日の記憶を取り戻すべく奔走するが……。
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