うどん

1秒先の彼女のうどんのレビュー・感想・評価

1秒先の彼女(2020年製作の映画)
3.9
タイムラインで見かけて、ずっと気になってた作品。ついにレンタル。

とても温かい気持ちになる作品でした。

あらすじをふわっと読んだだけで、予告編もチェックせずに見たが、いつも人よりテンポの速い"彼女"と、いつも人よりテンポの遅い"彼"の描き方がかわいらしくてクスッとなる。主人公が楽しみにしていたバレンタインデーの1日の記憶がなく、その日に何があったのか?という話なのだけど、予想以上にファンタジーな展開で驚いた〜!その展開も強引だとか嫌なものには感じず、むしろ心地よく感じられる作品のつくりが私好みでとてもよかった。

キーワードとしては"失くした記憶"ということだろうか。流れゆく時間の中で忙しく過ごしたり、ゆったりと過ごしたり、一人で過ごしたり、誰かと過ごしたり、いろんな"記憶"の蓄積が自分の人生をつくっていく。劇中で「自分にとって大切な記憶が、誰かには意味のない記憶ということも」のような言葉があった。ということは、「誰かにとっての意味ある大切な記憶を、自分は失っている」こともある、とこの作品から感じてハッとした。
そして、そのことに気づかされた後の作品の展開、そしてラストにうるっときてしまった!余韻が続くなかなかの良作。
ファンタジーでキュートな世界観、"彼"の撮る写真と手紙、DJモザイクに、すっかり心温まった〜。台湾に行ってみたいなあ。
うどん

うどん