「自分を愛そう、誰も愛してくれないのだから」
「自分を愛そう、あなたを愛する人がいるから」
何をするにも他人よりワンテンポ早く仕事も恋もパッとしないアラサーの彼女と、逆にワンテンポ遅い彼。2人の間のちょっとしたタイムラグから生まれるラブストーリー。消えてしまった七夕バレンタインの一日を探します。
中盤から彼の目線での謎解き、伏線回収が行われますが、場面の一つ一つが丁寧にうまく描けており、思わず「あっ、ここにも映り込んでいる⁈」って、もう一度最初から見返してしまいました。
映画の中で彼も言っているように、一歩間違えたら変態、ストーカーの方向に話が進んでいってしまうところを、むしろ爽やかなファンタジー、ラブコメにまとめ上げているところはお見事です。主役のお二人の魅力はもちろんですが、悪役の方も含めて登場する人物全員がゆるく憎めない良い味を出しているところが、この映画の優しく明るくほんわかした雰囲気を作り出しています。見終わったあと、この先の人生、マイペースでいいんだよって背中を押してもらったような気がしました。
映画に出てくる台湾スイーツ、豆花もめちゃくちゃ食べたくなります⁈
余談ですが、この映画には台湾囲碁界の美しすぎる棋士、黒嘉嘉(ヘイ・ジャアジャア)さんが同僚役で出ています。彼女のかわいさに星一つプラス、って、あれ⁈スコアが5.0を超えちゃった⁈
2024/04/03
この映画の秘密基地のロケ地、白水湖寿島、牡蠣の養殖が盛んな場所ですが、台湾大地震後海岸線の地盤沈下が始まり、満潮時には道路など一帯が海水で覆われるようになったとのことです。映画では、バスがまるで海の上を走るような絶景がみられ、ちょうど「千と千尋の神隠し」の電車のシーンの実写版のようです。今回の大地震でまた景観が変わってしまわないか心配です。
台湾加油！
