のんchan

わが名はキケロ ナチス最悪のスパイののんchanのレビュー・感想・評価

4.1
昨日観たショートムービー『我らの罪を赦したまえ』で、ナチスの"T4作戦"(アーリア人種を築き上げる為、劣等分子を排除する。つまり、障害者や精神を病む者を殺す政策)が気になって、それを題材にしている作品ということで早速鑑賞❗️

いや〜、これはビックリの実話‼️
ナチスドイツ、大英帝国、トルコ共和国の三つ巴の中で、自らの欲望と正義をかけて生き抜いた実在した稀代のスパイ、コードネーム"キケロ"の運命を描いた歴史大作🌟
フィクション部分も入っているようだが面白い脚本、無駄な部分が無くて、またまた知らないナチス関連の知識が一気に増えまくりました💫

しかしドイツって、こんなにも多くの西欧諸国、ソ連を敵にしてたんだ😮
スウェーデン、デンマーク、オランダ、ベルギー、アイルランド、ポルトガル、ポーランド、ハンガリー、ルーマニア、ユーゴスラビア、ブルガリア、イラク、サウジアラビア、シリア、ソ連。


舞台は第2次世界大戦中のトルコ🇹🇷
ドイツのためにスパイ行為を働いたアルバニア人イリアス・バズナ(キケロ)が、金銭を得る目的でドイツの外交官ルートヴィッヒ・カール・モイズィッシュにイギリスの情報を売っていたという話。







以下は忘れないよう自分用に書き残すので、あらすじを読みたくない方はスルーしてください🙏



主人公のイリアス・バズナは1904年オスマン帝国の領土コソボのプリシュティナでアルバニア人の両親のもとに生まれる。アルメニア人虐殺により両親と障害者の弟を亡くす。
その後はドイツ人に諂いながら生き延び、情報収集能力を活かして戦争中にスパイ活動を始める。
ユーゴスラビア大使の召使等を経てトルコ駐在のイギリス大使ヒュー・ナッチブル・ヒューゼンの執事になる。
大使の持っている機密文書をこっそりカメラで撮影し、ドイツ大使館のモイズィッシュに接触しネガを売り始める。彼はそこで“キケロ”というコードネームで呼ばれるようになる。

ある日、モイズィッシュの秘書であるコルネリア・カップと(故意に)出会うが、図らずも恋に落ちてしまう。
コルネリアは障害者をガス室送りにする“T4作戦”を知ってショックを受け、モイズィッシュに障害のある1人息子の存在をひた隠しにしていたが、ある日知られてしまう。モイズィッシュは息子の命と引き換えにコルネリアに肉体関係を迫ってくる。
コルネリアは息子を守るためにモイズィッシュが持つキケロの機密書類を撮影してイギリス側に渡すが、パスポートと引き換えにキケロを捕まえるようイギリス大使館員のウェリントンから命じられる。
キケロがモイズィッシュと接触する情報を得たコルネリアは、夜中に待ち伏せをするが、そこでイリアス=キケロだと知ってしまう😱
しかし愛の力は強かった💞
 
T4作戦はイリアスが動いたことにより中止された。
しかしその後、T4作戦の職員たちは各収容所に配置されてホロコーストで利用された。


この映画のトレーラーではないが、イリアスに諜報活動を命令した人物は映画では明言されていないものの、トルコ共和国の元帥で初代大統領のムスタファ・ケマル・アタテュルクなのだろう。役者がそっくりだったので貼っておきたい。
 
https://youtu.be/rw0KS8PftJY
のんchan

のんchan