先日「報道特集」に追われる町医者、長尾先生を見た。コロナ陽性の自宅療養者に寄り添う姿に胸熱になり、ふと病院の入り口のシーンで映画のポスターが映ったのが目に入る。
フォロワーさんが上げてたレビューに見覚えが。あー、あの映画の町医者なのか、ということで繋がった。
薬を出すだけが医者じゃないと言い切る長尾先生。その一切迷いのない姿は『赤ひげ』先生のよう。
そして何よりユーモラス。
患者に寄り添い、終末医療に疑問を投げかける。自身の尊厳が保たれた形で自宅で最期を迎える。
患者にとっては確かに自宅が何より。一方、長尾先生は朝から晩まで診療、診療。
こんな町医者に看取られて死にたいなと思わず思ってしまうほど。
今日は何人亡くなった、と数字で報道されるだけの昨今であるが、家族の誰とも会えない方も多いよう。人として人らしく最期までいたいものです。
十三シアター7にて。
がんばれ大阪ミニシアター。