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けったいな町医者
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目次

けったいな町医者の作品紹介

けったいな町医者のあらすじ

家が病室で、町が病棟や――尼崎の町医者の日常を記録したドキュメンタリー映画。皆さんは、「町医者」「在宅医療」という言葉にどんなイメージをお持ちだろうか?白衣を着て、美人の看護師を連れて、大きなカバンを持って、なんだか威張っている。……そんなイメージをちゃぶ台返ししてしまう町医者が、尼崎にいた。好きな物を食べたい。最期まで自宅で過ごしたい。痛くない死に方がしたい。そんな患者さんと、家族の想いを守るために町医者は今日も全力で走る。怒る。泣く。歌う。看取る。下町を舞台に、生と死を見つめる問題作。

けったいな町医者の監督

けったいな町医者の出演者

原題
公式サイト
https://itakunaishinikata.com/kettainamachiisha/
製作年
2021年
製作国
日本
上映時間
110分
ジャンル
ドキュメンタリー

『けったいな町医者』に投稿された感想・評価

maruco

marucoの感想・評価

4.0
けったいな町医者 観ました。

けったいな は大阪弁です。
marucoも身内にはまあまあ使う。
奇妙な、変な、の意味。
けったいな奴やで、
けったいな顔やな、
けったいなかっこやな、
こんなんに使う。
決して褒め言葉ではない。でもな、
ほんの少しの優しさもあるねんな。
大概、たぶんやけど、
苦笑いしながら、
『けったいな』を使う。
死語にしたくない味のある大阪弁やと
marucoは思てる。

ところで本作観て思った。
古い言葉やけど『医は仁術なり』
これに尽きる。
身体の病気を治すことに留まらず
思い遣りを示すこと。そして、
金儲けをする方法として医療を施す
のではなくどんな患者にも分け隔てなく助けることが真の医療であると言う。

本作のけったいな町医者は言う。
これが長尾和宏内科医だ。
彼は医学部教授と呼ばれる人間を
このように語る。
『あれは薬屋の手先や!』
『宣伝マンやねん!』
『本来の仕事忘れて薬屋にそんたく
しよんねん』
『医者というもんは、
患者の病気と患者の性質を見抜いて
薬以外で出来る限りのアドバイス
しながら患者に寄り添うていくもんやなかったらあかん!』と誇らしく語る。
ここでも過剰投薬による
多剤服用のリスクを明確に話す。
恐ろしい現実の数々
怖い…、
長尾医師はとにかく全てにおいて、
熱く明白に語る。
これらを自家用車の中で
運転しながら語る。
あえてデカイベンツで往診に回る。
今の世の中小回り利く車より、
こんな車に乗るほうがかえって、
動きやすいらしい…、ウーン!
なるほどと思う。
多分
往診先でもらったんやと思う(笑)
紙の包みの中のおかきを
シートの横に置いてごそごそ
いわせて手づかみでばりばりボリボリ、
ええ音さして食べる。
食べながら語る。
美味しそうやったな〰️、
恥ずかしないんかな〰️とも思た。
このあたりは、
やっぱりけったいな医者の由縁やな。

そして私は思った。
本作は終末期における、
しかも老齢の方々に向けた医療やと
感じる。
ほんなら不幸にも
若くして辛い深刻な病に
冒されたとき見舞われたとき、
長尾せんせい、
どうすればええのん?
一回聴いてみたいと切に願う。
だって医療においては、
老若男女関係あれへん。
全ての患者さん達の心身が救われる
医療を考えないとあかんと思う。
これでは片手落ちやろと思う。
長尾せんせいは面白い。
人間味があって何でも言えそうや。
患者になっても
明るく時を過ごせそうや。でもな、
検診とかでブラを外して聴診器を
胸にあてがってもらうこと、
これはまだ恥ずかしい。
marucoもやがていつの日か、
羞恥心も無くなったとき、
その節は是非一度長尾せんせいに、
お目にかかりたい。

そして患者さん達を招いてやった、
クリスマスパーティーのとき、
長尾せんせいはロマンスグレーの
ロン毛のヅラ被ってたん良かった。
妙に似合ってた。
そしてなにより
1人だけの紅白と題して、
長尾せんせいのカラオケ何十曲。
ヘタな歌やったらこんなん、
聴かされたらイヤやな、
かなんな思ったけど、
音はちゃんと消してあったし
ただ口がパクパクしてただけやった。
その時ええ人やと思た。
そこまで厚かましない人、
映画館に来て下さった方々には
こんなんまで聴かされへんと、
遠慮しはったんやと思た。
でもな、この唄ってる表情が
これがまたスゴいことになってて
爆笑しそうやった。
最後にやっぱり
長尾せんせいの気遣いのある
ちゃんとした人間性と品格を感じた。

医師と患者には相性がある…、
必ずある。
重々承知のmaruco です。
大阪舞台に評価は甘めです。
(正確には兵庫です)

何もかもご容赦の程を🙏

おわり
ワンコ

ワンコの感想・評価

4.0
【良い生き方の延長線上】

「痛くない死に方」公開一週間前の限定公開とのこと。

在宅医療専門医の長尾さんの舞台挨拶もありました。

良い死に方は、良い生き方の延長線上にあるような気がした。

多剤服用や、全身麻酔による手術、長期に及ぶ入院など自分の母親のことを考えると、長尾さんのおっしゃっていることは、今更ながら納得がいくことばかりだ。

多剤服用で意識が朦朧とし、認知症と勘違いさせられるようなケースもあるのだとドキュメンタリー番組で扱われていたのを思い出した。

パーキンソン病の初期症状だと安易に診断されてしまって、実はレビー小体型認知症で、初期対応が誤ったということを聞いたことあがある。

経験があって権威もあるお医者さんでも判断の難しいこともきっと多いのだ。

父は進行の早い癌が見つかって、3ヶ月後には他界したが、緩和ケアの病院で穏やかに逝ったように思う。
本人は、希望した治療と、それがダメだったら延命措置はしないでほしいと云うことなど、いくつか僕に言伝をしていた。
癌の発見から3ヶ月という早さを、医療従事者である僕の妹は、実は良かったと思うと言っていた。
その意味を今は理解できるように思う。

人には色んな運命があるのだ。

ところで、長尾さんは、歩くだけで不調の9割は改善すると紹介されていたが、僕の母親も父が亡くなって外に出歩かなくなったり、腰痛の悪化で更に運動不足になって不調が増えたような気がする。

母親のことは、ちょっと頑固で如何ともし難いことが多すぎるが、自分は今続けているトレーニングを欠かさないようにしようと思う。

昔、パーソナルトレーニングジムに通っていた時、トレッドミルでの歩き方のトレーニングを割としっかり教えてもらった。

力や意識の入れるポイント、骨盤を正しい位置に置いて歩くと、背骨がそこに自然とのり、更に肩甲骨が自然な位置に、リラックスした状態で移動して、頭も同様に良い位置どりになる。

テレビで、猫背を治すには…みたいな簡易トレーニングがよく紹介されているが、あれは対処療法みたいなもんで、根本的な改善にはならないと思う。

なぜなら、人は動くからだ。

動きの中で、矯正していかないと、なかなか改善は難しいと思うからだ。
おかげで、僕は猫背ではなくなったし、肩こりも腰痛も全くない。

そのジムは、事情があってなくなってしまったが、僕は、コロナ禍のなか、一般のジムで今でも続けている、そのトレーニングは十分で、体調はすこぶる好調だ。
そして、食事は、高タンパクな粗食を心掛けている。

週末は自転車で一日、20キロ弱移動することもある。

この映画も映画館まで片道5キロ以上の距離をチャリで来た。

皆さん、将来の医療費削減のために、少ない医療従事者資源の有効活用のために、運動をしましょう。

それに頭の回転が早くなるような気がするし、判断力や、PC打つ速度も格段に上がってる気がする。
KAJI77

KAJI77の感想・評価

-
※ドキュメンタリーなので点数はつけません。

大阪、十三にある「第七藝術劇場」初めて来ました…!ボーリング場と併設されてていい雰囲気🎳
どうしても梅田とか難波まで行くと十三駅はスルーしちゃってたので気が付きませんでしたが、とてもお店が多くて楽しい所でした。
また来たいです☺️


さて、本題です。
今作は尼崎市で往診医をなさっている、"けったいな町医者"こと「長尾和宏」さんに密着したドキュメンタリー映画でした。

彼の医療行為の根底にあるポリシーは、「病よりも、患者と向き合う」。
投薬治療が先行してしまう現代医学に真っ向から対峙しているその姿勢に、延命措置の善悪や、終末期の患者さんにとっての本当の幸福とは如何なるものなのかとても考えさせられました。

最もよく気がついたことは、「死ぬ」ってこんなにも豊かになりうるものなのかという、純粋な驚きでした。
僕らはどうしても「死ぬ」ことを悲しみや寂しさと結びつけてしまいます。
しかし、一番辛いのはやっぱり亡くなる当人であるはずです。遺族のエゴイズムは、「思いやり」とも取れますが、「悲しい死因」にもなりかねないなぁ…と、観ていてわかりました。
死んだ後に施されるお化粧なんかよりも、生きてる間の表情の方が絶対綺麗なはずです。



「生きるとは、笑うこと。」



ポジティブな言葉を並べて善人ぶるのは嫌いですが、優しさを持って目の前の人を送り出す長尾先生に、非常に心打たれました…!
医者や看護師を目指している友達にもこの作品を共有したいと思います…😌

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