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truth 〜姦しき弔いの果て〜のkuuのレビュー・感想・評価

truth 〜姦しき弔いの果て〜(2021年製作の映画)
2.8
『Truth ~姦しき弔いの果て~』
映倫区分 PG12
製作年 2021年上映時間 71分数多くの商業作品でメガホンをとってきた堤幸彦監督が、自身の記念すべき映画監督50作目として手がけた自主制作映画で、同じ男を愛した3人の女が本音むき出しでぶつかりあう姿を描いたコメディ会話劇。ある男が事故死した。葬儀が終わった夜、一等地にある男のアトリエに、喪服姿の3人の女が現れる。マウント命な美貌の受付嬢、元不良のシングルマザー、謎多きセレブ医師という全くタイプの異なる彼女たちと、男は3年前から同時に付き合っていたのだった。思いがけず鉢合わせした3人は、己のプライドをかけて舌戦を繰り広げ、やがてある真実にたどり着く。「ひとつぼっち」の広山詞葉、声優の福宮あやの、「父の愛人」の河野知美が主演を務め、佐藤二朗が共演。堤監督の原案を基に、「明日の記憶」の三浦有為子が脚本を手がけた。

女3つで姦。
この漢字を使った熟語は姦淫、姦通、相姦、姦計、強姦、相姦、大姦、輪姦、そして、和姦とロクなものがない、通用とされる奸でも、奸悪、奸計、奸人、奸知、奸佞、奸物、奸臣。
と。
送り仮名つけた今作品のタイトルにもある姦しいもロクなものでない。
フェミニストはこの漢字に何故、異をとなえないのか?
が、しかし、姦しいを平仮名表記なら何となく柔らかくなる。
かしましい。
それで、ふと思い出すのは先日ニュースで、『かしまし娘・正司歌江さん死去 94歳 妹の照枝&花江が追悼』ってヘッドラインを読んだ。
この芸人さんが『姦し娘』って表記なら怪しくみえちまう。
そんな『姦』をタイトルに入れた今作品は実に怪しげ。
早速、再生ボタンをポチっとなっと押してみた。
ハァーっ、ワンシチュエーションの会話劇なんやね。
映画ちゅうより舞台映画を撮った感じ。
もちのろん映画として作られているさかいに、カメラカットや編集はある。
こないな系の作品てのは、原作、脚本の興味深く何ちゅうても、面白さと役者の力量がすべて発揮され、監督の手腕よりセンスが問われると思いま
す。
日本人にとって大切な『間』も如何にもつかが重要なんかなと。
たしかに、3人の女優さんの演技はオーバーリアクションながら悪くなかった。
台詞もわかりやすく彼女たちのありのままの表情を収めてはしてる。
細かいカット割りの演出に定評のある堤監督だが、最近は自然体の撮影が多い。
余談ながら、今作品は自主制作に近いものだそうやけど、コロナ禍やら色んな規制がある中で映画を作ったことはすばらしいし、多くの国で賞を受賞していることは誇らしいが、正直、内容が面白くない。
それに、個人的には『間』がサブかった。
あと、セリフに過激な性的発言が多いし、女子がしかも会ったばかりの恋敵に己の性癖を語るかなぁと、脚本にも異を唱えたい。
また、好き嫌いが分かれそうなラストシーン。
個人的には好きくないです。
まぁ、佐藤二朗が三股をかけてたのかと思うと、東出昌大よりは笑えてくる。
一生懸命作られた方々には申し訳ないけど、ワンシチュエーション系の一つやとしか今後の記憶には残らないかな。。。
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