鰹よろし

モンスターランナー 怪物大戦争の鰹よろしのレビュー・感想・評価

2.7
 幼少より普通の人には見えない怪物が見えると触れ回っていたグワイム(レイ?)は母親から疎んじられ妄想症として強制入院させられていた...

 母親の望む普通であることに努めた彼女は、晴れて退院するものの母親は音信不通で消息不明。就いた仕事もうまくいかず、見えないフリをしてやり過ごしていた怪物たちは減るどころか増える一方だった...

 そんな折、今は亡き最強の怪物ハンターを師と仰ぎ、今は亡き超優秀怪物ハンターを兄に持つ、自身は凡人で悶々としている怪物ハンターモン(モウ?)と出会うのだった...

 普通を強いられる特別な少女と、特別を求められる普通の男。全く異なる世界に住んでいた一見正反対な存在の2人が、同様に抱える悩みを以て相通じていく様がとても微笑ましい。素直になれなかった本当の自分に向き合えなかった2人がこれから歩んでいく未来を応援したくなったし寄り添いたくなった。

 割と陰鬱なお話でもあるんだけど、それを吹き飛ばそうとする軽妙なタッチが効いている。ただ最終的な絵面は中国における同ジャンルのものと大差無いというか、行き着くところが同じになってしまうのは致し方のないところなのかな。まぁそれ故の安心感はあるんだけど。


「ファンタスティック・ビースト」シリーズ...「メン・イン・ブラック」シリーズ...「ハウルの動く城」(2004)...「ダーク・ウォーター」(2005)...「ゴースト・エージェント R.I.P.D」(2013)...「ナイト・ガーディアンズ」(2016)...「結界師」...「BLEACH」...「みえるひと」...「恋愛怪談サヨコさん」...
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