前作を冗談半分に観に行ってそのあまりにカオスな展開に魅了されたので今回はマジに鑑賞しに行きました。
子供連れ客の邪魔にならないように隅っこの席に座った劇場に。
俺1人。
子供向けに照明がついたままの劇場に。
俺1人。
昨年に引き続き。
俺1人。
そして始まる全キャラクターがこちらを観ながら話しかけてくる圧が強めのデッドプールに囲まれた60分。
今作は異世界に転移できるワープバンドをめぐる冒険です。
観終わった感想としてはなかなかに攻めた内容だったなという感じです。
今作の主人公は間違いなく歌のおねえさんのあつこおねえさんです。
前作でもマイペースなどとは言えぬ、何が起こってもスルーする狂気すら感じるおおらかさの持ち主です。
子供向け番組のお兄さんやお姉さんに対して「本当は仲悪いの?」などとブチ込んでくるマスコットキャラ チョロミーの問いかけにわだかまりを覚えるお姉さん。
各キャラがヘンテコ世界から脱出していく中、色がないモノクロの世界に囚われたあつこお姉さんのシーンが出色でした。
自分が足を引っぱているのではないか、自分の存在意義に悩むあつこお姉さんの前に現れる、ゆういちろうお兄さん。
2人の歌とともに色づき出す世界は「カラーオブハート」みたいで素晴らしいですし、ここの「キミイロ」がグッとくる楽曲でしたね。
しかし未だわだかまり解けないあつこお姉さんは記憶と色を失っってしまい自らの存在意義を問い続けます。
「家族でもないのにいつも一緒にいるの?」や「毎日歌を歌ってどうなるの?」など、それ「お母さんといっしょ」で言っちゃうの?という攻めっぷり。
ここで「あつこお姉さんの歌を好きな人は手を振って笑顔で応援して〜」というゆういちろうお兄さんの煽りがありますが。
いや、いや、いや、俺1人では荷が重いっすよ。
ここの楽曲も笑っている時も怒っている時も悲しい時も壁が立ち塞がった時もそれを飛び越えていけるというコロナ禍に対する歌の力を信じているみたいでグッときましたね。
最後は恒例の携帯OKの撮影タイムで締めでした。
個人的に残念だったのは現在の体操のお兄さんのような爽やかイケメンではないですが異常な体のキレの体操でひとめ観たら忘れられない、先代の体操のお兄さんのよしひさお兄さんのダンスが見られなかったことでしょうか。