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ホイットニー・ヒューストン I WANNA DANCE WITH SOMEBODYのaeroのレビュー・感想・評価

4.0
2022/12/25(日) 20:00 ~ 22:35
字幕版にて鑑賞。

今年劇場で観た「エルヴィス」に継ぐ
ディーヴァの伝記映画。
脚本は「ボヘミアン・ラプソディ」の方らしい。しまった…。そっちはまだ見てない😅

ホイットニー・ヒューストン、は
実は私はあまり知らない。
高校生の頃、「ボディガード」がヒットして
確か地上波で当時見たし、同サントラは
友達に借りてテープに落として何度か聞いたし
「エンダ~ イア~」(←適当過ぎや)の
「オールウェイズ・ラヴ・ユー」 、今作のサブタイトル「すてきなsomebody」と2~3曲知っているぐらいと、あと…。
最後はなんだか寂しく亡くなってしまった事。
とまあ、エルヴィス・プレスリーよりは知ってたものの、所詮この程度。

予告編を観てなんだか ビビッ!⚡
と来て、クリスマスのレイトショーに
寒い中向かった。
上記のように前情報ほぼゼロ。
評価も見ずに観たら…。
めちゃくちゃ泣いてしまった…😅
歌は心を動かす、なんて言うけど
半端なく持って行かれてしまった。。。
歌が上手い、とかそういう次元ではなく。
オールウェイズ・ラヴ・ユーを歌うシーン
は胸が詰まった。

と、以下ちょっとネタバレ!
⬇⬇⬇⬇⬇⬇
・映画の展開がめちゃくちゃ早くて
時系列に出来事をなぞってるだけ?と
ちょっと感じてしまった。。。
無論2時間ちょっと、で濃密に人の半生を描けるもんか、とは思うのだけれど、彼女の他のドキュメンタリー映画を見ていないし、熱烈なファンでもないので中身の濃さ、は私では判断出来ず。ホイットニー・ヒューストンがどんな人か、はざっくり分かると思う。

・彼女の歌唱力、表現力は次元が違うけれども、14年間も婚姻関係を続けた元夫、
ボビー・ブラウン、肉親でマネージャーの
父親のクズっぷり、がもはや異次元過ぎ…
エルヴィス・プレスリーや他のアーティストもだけど、こいつらが居なかったら…と
つくづく見終わって考えてしまった。

・母の「歌は頭と胸と度胸」の教えが素敵。

・予告編でも流れたスーバーボウルでの
国歌斉唱シーン、見終わってから動画を探して見たら主演のナオミ・アッキーの
再現度が半端なかった…。

・彼女は歌は自分では作らず、プロデューサーのクライヴ・デイヴィスとの二人三脚で作り、彼女自身が歌詞に共感した歌しか歌えない、というスタンスだった、という事に驚き。

・親友のロビンと〇〇関係だったとは?!
がもっと驚き。。。

・彼女の魅力的な歌声は色々な人々やファンを惹き付けたが、彼女に惹き付けられた人の中には良い人もいれば、勿論悪い人もいる。
彼女を食い物にしようとする人たちや
、ボビーとロビンに翻弄される様は観ていて辛かった…。彼女に清濁併せ呑む度量、があれば
麻薬に頼る事も無かったかも?と考えたらやるせない…。
彼女は劇中何度も言っていたように
「自分らしくただ歌いたい」
ただそれだけだったんだろうな、と思う。
彼女を守ろうとする人も周りにはいたのに…。
それが余計に悔やまれる…。

・本作でも登場した愛娘クリスティーナ、って
今何してるんだろう、と調べたらホイットニーが亡くなった3年後に似たような亡くなり方をしてて絶句。

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ホイットニー・ヒューストンの歌声、を
劇場で聴いてしまった私はすっかり虜になり、
これを書いている今もずっと彼女の歌を聴いている。彼女の事をあまり知らない状態でも楽しめたし。観たあとは虜になること間違いなし。
ホイットニーだけでなく、彼女の生き写し、と評される主演のナオミ・アッキーのチャーミングさにも心を奪われる。
彼女はどんな作品に出てるのか調べてみたら
「スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け」…。お、おぅ…😅

日曜のクリスマスのレイトショー、の為か
観客は私含め5人😅 寂しいなぁ。。。
今年はボディガード公開から30年、
没後10年、のメモリアルイヤーなんだそう。

The Voice、と呼ばれたディーヴァは
何年経ってもちっとも色あせてなんてなくて
改めて触れた人たち(私を含めて)を
魅了するに違いない。

「アバター ~ウェイ オブ ウォーター」
で2022年を締めくくるはずだったけど
最後がこの映画で良かった。
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