ペコリンゴ

ホイットニー・ヒューストン I WANNA DANCE WITH SOMEBODYのペコリンゴのレビュー・感想・評価

3.9
記録。
この時代こそ、私のステージ。

『ボヘミアン・ラプソディ』のアンソニー・マクカーテン脚本、『ハリエット』のケイシー・レモンズ監督で贈るホイットニー・ヒューストンの伝記映画。

まずは謝っておきます…。スミマセン。
僕、ホイットニーの曲は『ボディガード』の有名なやつしか知りませんでした。
もぐりです。もぐりんごです。

そんな僕がこの映画を観て果たして楽しめるのかって話ですが、結果的に楽しめました。流石『ボヘミアン・ラプソディ』の脚本家だけあって、この手の作品の描き方が上手いんでしょうね。

何より劇場の音響で聴くホイットニーの歌唱がトリハダもの…!!

流石THE VOICE!(聞きかじり)

あのゾワっとする、なんていうか全身の毛穴が開く感覚。初めて知ったんですが、毛穴も歌を聴きたがるんですねぇ(多分違う)

演じたナオミ・アッキーは一部を除いて口パクだったようですが、彼女の演技も素晴らしかったと思います。

本人に似てるかは分かりませんがお綺麗な方。
時折コロッケに見える瞬間ありましたがお綺麗な方。

ストーリーはまさに栄枯盛衰。
スターダムを駆け上がるホイットニーの姿はあまりに眩しく、瞬く間に世界中が虜になるが、その一方で…。

悲惨な見え方になり過ぎないように配慮してるのは感じたものの、それでも辛かったかな。手を差し伸べてくれてくれる人もいたのに…ってのがより一層切なくて。

もしあの男と出会ってなければ…
もし忠告にもっと耳を傾けていれば…

歴史に”もし”は無く、
天国へ旅立ってしまったホイットニー。
それでも彼女の歌はこれからも世界中に届き続ける…

そう思うと、もぐりながらに込み上げてくるものがありました…!