オヨヨ

ホイットニー・ヒューストン I WANNA DANCE WITH SOMEBODYのオヨヨのネタバレレビュー・内容・結末

3.5

このレビューはネタバレを含みます

スーパースターホイットニー・ヒューストンの伝記物。最近多いのでやや既視感はありますが、健闘してます。

ナオミ・アッキーが最初はちょっと違和感があったのだけれど、パフォーマンスシーンは良かった。振り付け師が「ボヘミアン・ラプソディ」と同じ人みたいで、ちょっとした動きの癖なんかも研究して本人と見間違えるほどのパフォーマンスを完成させてる。
そして何より歌声は本人の物というところも良かった。

2018年のドキュメンタリー映画の方は歌声より、彼女が追い込まれていく様が詳細に分かって胸が痛む作品だったし、そして何より歌声が少なかった。

こちらは、俳優が演じているため、若い頃の瑞々しさや、プロデューサーとの絆が表現されていたし、晩年の荒れた生活もソフトな表現だった。本人のマネージャーだった義妹や兄達も作品に関わっているからだろうか。
プロデューサーはスタンリー・トゥイッチ。2人で話し合いながら曲を選ぶところとかおじいちゃんと孫みたいで微笑ましかった。

しかし、彼女も強欲父と頭おかしい夫に、身を滅ぼされるケース。(夫はアシュトン・サンダース。この人の繊細な感じが個人的に好きなので、よく見えちゃうところはあった)何でこうなる前に誰も止められないのかという怒りで悲しくなる。

そしてホイットニーがバイセクシャルで、彼女という方が存在していたことは今回初めて知ったので、驚いた。才能に恵まれているのにどこかシャイで自信なさげなのは、こういう事も影響していたのかなぁと納得してしまった。

しかし、脚本の妙でラストにアメリカンミュージックアワードのシーンを持ってきたところが何だが救われる気がしたし、まるで女神が降臨した様なスタイルと歌いっぷり!つくづく音楽の神に選ばれた人なんだなぁと拝みたくなった。
オヨヨ

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