猿山リム

科捜研の女 -劇場版-の猿山リムのレビュー・感想・評価

科捜研の女 -劇場版-(2021年製作の映画)
2.5
 テレビドラマとしてはあまり熱心に鑑賞していないシリーズではあるが、母と弟がファンなのでたまに観る程度。
 まぁそんな感じなので、母と弟を誘って劇場へ。

 テレビドラマでは面白くても、劇場版は急につまらなくなる作品が非常に多い。
 気合いが入りすぎて、話を広げすぎて、希薄スカスカ作品になりがち・・・この作品も、海外シーンがありそうな感じであったので、警戒していたが、そこまで風呂敷は広げられず、綺麗にたためる物語で安心。
 ただ、十戒や二十則なんかは考慮していないか敢えて犯しているので拘るミステリファンの評価はどうであろうか。
 長いドラマの出演陣がちょこちょこ顔を出すオールスターの側面もあったようで、母や弟はその辺りも喜んでいた。

 いつも通りメインの舞台は京都であるが、八王子も関係し、次巻を整理するとかなり慌ただしい。
 今乗り換え案内で検索してみたけど、現地での移動なんかを短めに考慮しても一日二往復はできなくは無いけど厳しそう。
 まぁフィクションであり現実と違う云々なので、きっと大学までの直通新幹線がある世界なのでしょう。

 構造は読めてしまうし、事件もそんなに大がかりでも無く、アンフェアな部分も大きいけれど・・・シリーズファン向けの演出を大事にした結果なんだと思う。
 失礼な感想だけど、ドラマの映画化なのに、つまらなくならなかったことが嬉しい。
 ちゃんとドラマ同様、捜査して分析して、推理して仮説を立てて検証していく。
 推理ゲームがやりたくなるミステリは、反則しててもいい作品。
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