カリオット

シルバー・スケートのカリオットのレビュー・感想・評価

シルバー・スケート(2020年製作の映画)
4.3
こんなロシア映画がNetflixにあったとは!!!!
映画が始まれば、幻想のような煌めきを放つ帝都サンクトペテルブルクに誘われる。
来る20世紀への胸の高鳴りとともに、革命前のロシアの雰囲気を堪能し、瞬く間に氷の上の舞踏会や真冬のサンクトペテルブルクの美しさ、煌びやかな宮殿や貴族達の衣装に心を奪われる…

主人公がスケートを教えながら都の新しい世界をヒロインに見せるシーン(ドビュッシーの月の光と共に)は、アラジンの魔法の絨毯のシーンを連想させる。雲の上ではなくて、氷の上だったけど。街と雪と氷の幻想性と相まってうっとりとした気分になった。

単なる格差恋愛映画ではなく、女性の教育や社会進出も織り交ぜた内容。王道だけど無駄のないストーリーで2時間超があっという間に過ぎてしまった。この映像美とアクションは映画館で見たかったなぁ…。

久々に映画の魔法にかかってしまったようだ。この気持ちを永遠に忘れないでおきたい。ヒロインが言っていた、"今夜が永遠に終わらなければいいのに…"

さあ、パリ行きの電車に飛び乗ろうか…。
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