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ワン・モア・ライフ!のmaroのレビュー・感想・評価

ワン・モア・ライフ!(2019年製作の映画)
3.5
2021年日本公開映画で面白かった順位:36/46
   ストーリー:★★☆☆☆
  キャラクター:★★★★☆
      映像:★★★☆☆
      音楽:★★★☆☆
映画館で観るべき:★★☆☆☆

設定の面白さと中身のつまらなさにものすごいギャップのある映画だった。
人生のロスタイム92分を生きるとかメッチャ期待できる内容だったのに。。。
蓋を開けてみれば、、、なんという、、、コレジャナイ感。

人生やり直しのはずなのに、話の9割は過去の回想。
パオロ(ピフ)の女性関係のクズっぷりが露呈されるのみ。

で、それを受けて現代で何かするかと言えば、「家族の大切さに気づいたよ」と言うだけだから、一応の心境変化はあるものの、いかんせん現代パートの尺が短すぎて印象に残らない(笑)

しかも、過去の回想と現代パートが何の脈絡もなく入れ替わりで流れてくるから、時系列が非常にわかりづらいんだよね。
子どもが映ってると、時代によって成長度合いが変わるからわかりやすいんだけど、パオロのみだと見た目がいっしょだから、現代なのか過去なのか判断がつきづらいのよ。

さらに、ラストの終わり方が非常に雑。
それやったら、もうこの映画の意味なくない?っていう(笑)

そもそも生き返ったパオロって一体どういう存在なんだろうか。
事故現場の遺体が動き出すとか、あの世から霊体でやって来るとか、そういうシーンが一切ない上に、あの終わり方だから、ものすごく腑に落ちなかったなー。

設定的にディズニーやジム・キャリーの映画っぽさを思わせるけど、むしろそっちなら、主人公の心境変化とテンポのいい展開で、涙必至の感動超大作になりそう。

パオロのどうでもいいことを気にしちゃうキャラクターは魅力的ではあったけど、、、ストーリーはけっこう残念(笑)
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